集中力のある人は、短時間でも多くのことをこなすことができます。
そんな集中力があれば、自分もあんなことやこんなことができるのに。
では、なぜあなたの集中力は全く続かないのでしょうか?

Hi しゃーろです。
私たちは物事をこなす時に、大抵は集中力というものを使いますよね。
なかなか事が進まない時に「自分は集中力が無い人間なんだ」と思ったことがあるかもしれません。
「やはり、全集中の呼吸は優れた人にしか使えないのか…」と諦めているかもしれません。
学校でも仕事でも趣味でも、集中することができれば望む結果をより早く手に入れることができます。
今回は「なぜあなたが集中することができないのか、集中力を高めるためには何ができるのか」を話していきます。
あなたは今集中してやらなければいけないことがあるのに、代わりにこの記事を読んでいるかもしれません。
ドキッとしたかもしれませんが、安心してください。
この記事を読めば「集中できない自分」を変えるためのヒントが得られるはずです。
目かっぴらいて、よく読んでください。
では、始めましょう。
集中の種類


まず、集中と言っても大まかに分けると「分散型集中」と「指向型集中」の2種類に分けられます。
分散型集中というのは、文字通り広く分散した集中のことです。
同時に多くのことをしようとする時に、この分散型集中が使われます。
掃除をしながらSNSを見て歌を歌ったり踊ったり。
こういった多くのことに注意を向ける集中力は、私たちの多くが使っていますよね。
マルチタスクが得意だとか不得意だとかよく聞きますが、実際には人間は基本的にマルチタスクには向いていません。
掃除をしながらSNSを見て歌を歌って踊っている人は、大抵は手が動いているだけで掃除に意識が向いていないんです。
あることから別のことに絶えず注意を移していると、脳は切り替えにエネルギーを使い、大したことができずに疲れ果ててしまいます。
一方で、もう1つの集中は「指向型集中」です。
ある1つの行動にのみ集中し、それ以外のことは考えません。
これこそが、今あなたが身につけるべき集中力であり、短時間で多くのことをこなせる人が身につけているものです。
いわば、レーザービームのような集中力になります。
1つのことに集中するには?


では、分散型集中にならないためにはどうすれば良いのでしょうか。
それは、あらゆる雑念を取り除き、集中力を損なう可能性のある物事を排除することです。



そんなこと頭ではわかっているんだけど…
あなたの集中力を5つの矢印に例えてみましょう。
この5つの矢印を好きなように使えるとします。
あなたが勉強だけに集中している時、全ての矢印は勉強に向いていますね。
ここで、偶然Amazonで頼んでいた荷物が届いたとしましょう。
荷物を受け取って勉強に戻るまでがたった1分だとしても、あなたの集中力は分散しますよね。
届いた荷物のことが頭から離れなくなり、集中力が先ほどまでとは比べものにならないくらい落ちてしまいます。
再び勉強に完全に集中するまでには時間がかかり、精神的にもエネルギーを消費してしまうでしょう。
宅急便は置き配や時間指定くらいしか対策のしようがないので、仕方がないといえば仕方がないですが、あなたは最高に気が散るものをいつも手に持っている可能性があります。
そう、今あなたが見ているスマートフォン。
何かあれば音がなったり振動したりし、通知1つで最高に気が散ります。
気を散らつかせたい人にはとっておきのマシーンですよね。
通知が来ないように設定していても、退屈になると無意識に画面を開いてしまいませんか?
スマホを捨てろと言っているわけではありませんが、何かに集中したい時には対策する必要があると言うことです。
以前「メンヘラスマホと縁を切る5つの方法」という記事で具体的な対策案を話しているので、興味があればぜひ読んでみてください。


集中できない要因


集中力を欠く要因はスマホだけではありません。
重要なのは、自分の集中力の妨げになっている要因を把握し、それを排除するために何ができるのかを考えることです。
生理的要因
もう1つ、あなたの集中力を欠く大きな要因は生理的なものでしょう。
もし1日の睡眠時間が十分でなければ、集中力は低下してしまいます。
逆に、何か特別なことをしなくても、睡眠の質が良いだけで集中力が高まるんです。
就寝時間を見直したり15分仮眠したりすることで、脳を休ませることができます。
ただ、仮眠は長すぎると夜寝付けなくなり、1日の生活リズムが崩れる原因になるので注意しましょう。
運動不足
運動も毎日するべきです。
運動をするとドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質が分泌され、気分がスッキリして集中力増加に繋がります。
腕立て伏せ100回、上体起こし100回、スクワット100回。
そしてランニング10km。
これを毎日やる!!!
by サイタマ(ワンパンマン)
…必要はありません。
家の周りをほんの少し散歩するだけでいいんです。
自然の中なら、よりスッキリするでしょう。
食事管理の怠り
食べ物にも気を使う必要があります。
脳を働かせるためにはエネルギーが必要になり、それを補えるのが食事です。
しかし、糖質を摂りすぎると血糖値が急上昇し、血糖値を下げるためのインスリンが分泌され、数時間後には必要以上に下がってしまい、低血糖状態に陥ります。
これによって集中力の低下や体のだるさをを感じてしまうんです。
集中力を高めたいのであれば、体のケアを怠らないようにしましょう。
集中するためには何ができる?


では、集中力を高めるためには何ができるのでしょうか?
特筆すべきことは、集中力は技術の1つであるということです。
つまり、集中力はスポーツのトレーニングのように実際に鍛えることができるということ。
始めたばかりの頃はたった10分でも、毎日続けることで集中力が強化され、より長い時間集中できるようになります。
さて、集中力を鍛える最も良い方法は
「1日の中でただ1つのことに集中する時間を持つこと」
です。
日々の日常の中に、1つのことに集中する習慣を取り入れましょう。
私たちの多くは、やる気があって、体調が万全で、やることが大方終わっていて、最高に気分が良い時を待ち望んでいます。
その瞬間は絶対に来ないとは言えませんが、集中する前に人生が終わってしまうかもしれません。
1日の中で専用の時間を設けて、そこに座って1つのことに集中するほうがずっと効率的です。
集中するのに最適な時間帯は人によって異なります。
ただ、朝方は他のことに注意を奪われていることが少ないので、日中や夜よりも集中しやすいと言われています。
通常であれば、8時間ほど脳も休めていますからね。



通常であれば…()
忙しい1日を終えたあとは、身体も心も疲れていて集中どころではないかもしれません。
しかし、1日の終わりに集中することが不可能だと言っているわけではありません。
脳を刺激しすぎなければいいんです。
ボーッとしながら怠惰に過ごすわけではなく、適度に休憩を挟みましょう。
長時間脳を使うことは、たとえ難しいタスクでなくても精神的に疲れますからね。
これは、分散型集中でも指向型集中でも変わりません。
どちらも疲れます。
だからこそ、しばらくしたら休憩を取り、脳と心を休ませましょう。
多くの人が陥る失敗


ただ、多くの人はここでとんでもない失敗を犯します。
休憩時間を設けて、スマホを取り出すんです。
休憩を取るということは、YouTubeやInstagramを見るということではありません。
あなたはまた脳を刺激して、エネルギーを充電する代わりに消耗しています。
代わりにすべきことは、散歩や瞑想、仮眠を取ることです。
刺激が少ないので退屈に感じるかもしれませんが、脳を休ませるためには退屈に感じることをしなければいけません。
このような休憩を取ることは、散漫な集中力を1つのことに戻すだけではなく、集中力という技術を向上させるために有効になります。
筋トレでは筋肉痛という痛みを経て筋肉が成長しますが、この場合、脳は退屈という痛みを経て集中力を強化させるわけです。
あなたが今、1時間走り続けたとしましょう。
15分休んでまた1時間走るとき、15分間の休憩をバービーに使うでしょうか。
いや、そんなわけありません。
リラックスして呼吸を整えますよね。
集中力も同じです。
人間は体の疲れには敏感なのに、脳や心の疲れには鈍感なんです。
テレビやインターネットを見ても疲れるだけだと分かったなら、もう集中しなくてよくなった時に存分に楽しめばいいんです。
ポモドーロテクニック


集中と休憩を結びつけた時間管理術の1つに「ポモドーロテクニック」というものがあります。
ポモドーロテクニックを簡単に説明すると、
- 25分間作業する
- 5分間休憩する
- 25分間の作業を4回終えたら、30分間休憩する
というものです。
ちなみに、「ポモドーロ」はイタリア語で「トマト」という意味だそうですね。
考案したフランシスコ・シリロが使ったタイマーが、トマトの形をしていたことが名前の由来となったみたいです。
まぁ、そんなことはどうでもいいんですが、短時間の集中と適度の休憩を繰り返すことで、効率よく集中力を持続させることができるということです。
この「25分間の作業」と「5分間の休憩」は絶対的なものではありません。
人によって作業は45分でいいかもしれませんし、代わりに休憩には15分必要かもしれませんね。
実際に試してみて、自分に合う組み合わせを見つけてみましょう。
まとめ
今回の内容をまとめます。
集中力があれば、短時間で多くのことをこなすことができます。
では、なぜあなたの集中力は続かないのでしょうか。
この記事では「集中できない理由と集中するための方法」を話してきました。
まず、集中には大きく分けて2種類ありましたね。
「分散型集中」と「指向型集中」です。
私たちは、注意が散漫した「分散型集中」ではなく、1つのことのみに集中した「指向型集中」を鍛えるべきだと話しました。
そのためには、あらゆる雑念を取り除き、集中力を損なう可能性のある物事を排除することです。
集中力を損なう要因として挙げられるのは、例えば
・スマホを開いてしまう
・睡眠時間が足りない
・運動をしていない
・食べ物に気を遣っていない
などが考えられましたね。
ただ、これらは一例であって、集中できない理由は人によって異なるので、自ら分析する必要があります。
スマホ対策については、以前解説した記事があるので、良かったら見てみてください。


では、集中力を高めるためには何ができるのでしょうか。
最も良い方法は「1日の中でただ1つのことに集中する時間を持つ」ということです。
集中できそうな万全な状態を待つのではなく、1日の中で1つのことに集中する時間を決めましょう。
最適な時間帯は人によって異なりますが、基本的には朝が良いとされています。
もし朝方にできないのであれば、脳を刺激しすぎないようにしましょう。
そのためには、適度な休憩を取り、脳と心を休ませる必要があります。
散歩や瞑想、仮眠を取って、代わりにSNSやテレビを見るのはやめましょう。
この記事では、集中と休憩を結びつけた「ポモドーロテクニック」というものも紹介しましたね。
- 25分間作業する
- 5分間休憩する
- 25分間の作業を4回終えたら、30分間休憩する
というものです。
自分に合う組み合わせを見つけてみましょう。
この記事をここまで読めたなら、あなたの集中力は十分です。
あなたが明日、今日よりさらに集中できると嬉しいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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