「心地よさ」を餌にした悪魔は、あなたの人生をどんどん蝕んでいくでしょう。
今あなたが感じているその快適さは、時間の経過とともにさらにあなたの上に覆い被さり、いずれ身動きが取れなくなるかもしれません。

Hi しゃーろです。
あなたは今心地いいですか?
もし概ね心地よく感じているなら、注意が必要かもしれません。
私たちはできる限り困難を避けて生きていくことが普通ですが、私は毎日何か難しいこと、多少不快に感じるようなことに取り組むようにしています。
なぜなのでしょうか?
今回は「私がこの選択をした3つの理由」と「心地よさから抜け出す4つのステップ」を解説していきます。
この記事を読み終わった頃には、あなたは何か難しいことに手をつけてみようという気になるかもしれません。
目かっぴらいて、よく読んでください。
では、始めましょう。
コンフォートゾーンから抜け出す理由
この円を見てください。


これをコンフォートゾーンとしましょう。
どんな人間にもあり、私たちはこの中にいるのが大好きです。
訳すと文字通り「居心地の良い空間」となります。
大抵は学校や仕事に行き、生活に必要な最低限のこと以外はする必要がありません。
1日中スマホをスクロールしたりAmazonプライムを見たりして、気がついたら星が出ていますよね。
関わる人間もいつも同じです。
私たちはなるべく摩擦の少ない道を選びます。
人生は明日も明後日も予測可能で、挑戦の「ちょ」の字もなく停滞しているかもしれません。
この円の中にい続ける理由は簡単ですよね。
無理もしない、苦しくもない空間だからです。
一見、何の問題もないように見えます。
もし何のデメリットもないなら、なぜここから出て苦しい環境に身をおかなければならないのでしょうか。
ここからは、私がコンフォートゾーンを抜け出す3つの理由を説明します。
- 将来の不快感を回避するため
- 長期的なメリットを手に入れるため
- 連鎖的な好循環を生み出すため
1つずつ見ていきましょう。
①将来の不快感を回避するため
1つ目は「将来の不快感を回避するため」です。
美味しい話には裏があるように、コンフォートゾーンにも大きな問題があります。



現状維持は衰退
という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
留まっているだけでは、その状態を維持できずに衰退していくんです。
なぜなら、他のものはあなたに構わず進み続けていますから。
同じことを同じように繰り返していると、コンフォートゾーン自体が縮んできます。
以前は心地良かったことが、今では心地よくなくなっているんです。
例えば、人付き合いが苦手な人がいるとしましょう。
その人はもちろん、新しい人と関わりを持つ機会が好きではありません。
なぜならその人にとって、新しい人付き合いはコンフォートゾーンの外側にあることだからです。
1人でいることが好きなことは、決して悪いことではありません。
ですが、1人でいる時間をさらに増やし続けると、どうなると思いますか?
コンフォートゾーンはさらに小さくなり、その分恐怖は大きくなっていきます。
いつもつるんでいた友達にすらも、声をかけられなくなるかもしれません。
実際に私がそうです。
だから最近は新しい人との交流行事に参加するようにしています。
もちろん「行きたくてしょうがない」なんて思ったことはありません。
疲れは溜まりますが、終わった後は全力で自分を褒めるようにしています。
現在の心地よさに浸り続けることが、将来の不快感に繋がることが分かりますよね。
明日試験なのにゲームにのめり込んでしまうと、さらに不快感が増していきます。
夏休みの宿題を溜め続けると、最後の3日間は不快感の塊がやってきます。
私は懲りずに何度も経験しましたが笑
「将来の不快感を回避するため」
これがコンフォートゾーンを抜け出す1つ目の理由です。
②長期的なメリットを手に入れるため
2つ目は「長期的なメリットを手に入れるため」です。
今の心地よさが、将来の不快感につながることを避けたいですよね。
難しいこと、多少不快に感じることに挑戦した時、私たちはコンフォートゾーンを離れます。
コンフォートゾーンの外側には「ラーニングゾーン」と呼ばれる空間が存在するんです。


ここは「成長・学び」の領域になります。
ラーニングゾーンは、筋トレをして痛みを感じている時だと思ってもらえればいいです。
ですが、筋肉痛で痛みを感じた後、超回復をしてパワーアップしますよね。
ここで重要なのは、痛みを感じているということです。
ダンベルの形をしたスポンジで寝ながら筋トレをしていたら、筋肉が大きくなるでしょうか?
あなたはこのラーニングゾーンに入った時、様々な壁にぶつかって無力に感じるかもしれません。
バカだと思うかもしれません。
ですが、痛みなくして成長はありません。
その短期間は痛みを伴うかもしれませんが、筋トレを続ければ理想的な体に少しずつ近づいていきます。
食事を管理して、好きなものを好きなように食べられないのは短期的には苦しいかもしれませんが、その先には健康的な自分が待っています。
しかも、これらは1日休んだだけでは消え去ったりせず、持続するんです。
「長期的なメリットを手に入れるため」
これが2つ目の理由になります。
③連鎖的な好循環を生み出すため
3つ目は「連鎖的な好循環を生み出すため」です。
起業をして成功した人が、さらには新しい言語も習得し、トレーニングまでし始める。
誰もが「あの人は完璧な人間だ」と思うでしょう。
ですが、冒頭でも述べたように、どんな人間にもコンフォートゾーンが存在します。
では、なぜ彼らは何にでも挑戦できるのでしょうか?
それは、「コンフォートゾーンを抜ければ成長が待っている」ということを知っているからです。
ドミノ倒しのように成功は成功を生み出します。
やろうと思ったことが実際にできるようになり、自分は変わることができるという確信を持ち始めるんです。
コンフォートゾーンを抜け出すことで自信を持つことができ、それは1つの分野だけでなく他の分野にも連鎖的に影響し始めます。
ボディービルダーや俳優として知られるアーノルド・シュワルツェネッガーは、
成功は連鎖するものだ。
成功すると、次はもっと成功したいと思うようになる
by アーノルド・シュワルツェネッガー
と述べています。
「連鎖的な好循環を生み出すため」
これが3つ目の理由です。
ですが、コンフォートゾーンを抜ければ成長が待っているのに、なぜ私たちは留まり続けるのでしょうか?
コンフォートゾーンの外側のラーニングゾーンについては理解できたと思いますが、そのさらに外側にもゾーンがあることを知っておくべきでしょう。
パニックゾーンの存在
ラーニングゾーンの外側には、このように「パニックゾーン」と呼ばれる空間があります。


この空間が、コンフォートゾーンから抜け出せない大きな要因になっているんです。
パニックゾーンでは、自分が何をしても歯が立たず混乱してしまいます。
実はコンフォートゾーンを抜けた後は、ラーニングゾーンも抜けてすぐにパニックゾーンにも行けてしまうんです。
ダイエットをし始めると決意して、初日から30km走るのと同じでしょう。
これでは筋肉痛を通り越して、怪我をするかもしれません。
これは身体的なことだけではなく、精神的なことにも起こり得ます。
「燃え尽き症候群」や「バーンアウト」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
打ち込んできたものに対して、急に燃え尽きたように意欲を失うことです。
私たちはコンフォートゾーンを抜けた後、パニックゾーンに直行する癖があります。
結果は早い方がいいですからね。
私もダイエットをしようと思って、極度の食事制限と運動をしたことがありますが、もちろん1週間もしないうちに体調を崩しました。
パニックゾーンは本当に危険なんです。
私たちはこのパニックゾーンを避けたい。
パニックゾーンに行くよりはコンフォートゾーンにいる方がいい。
脳がそう思い始めるんです。
そうすると、そもそもラーニングゾーンにすらも向かわなくなります。
これがコンフォートゾーンを抜け出せない、大きな理由なんです。
コンフォートゾーンから抜け出す4つのステップ
では、コンフォートゾーンを抜け出すためには、具体的に何をすればいいのでしょうか。
ここからは、コンフォートゾーンを抜け出すための4つのステップを解説します。
- ラーニングゾーンを把握する
- 目標と目的を明確にする
- 小さく継続的に実践する
- 負荷を大きくする
1つずつ見ていきましょう。
①ラーニングゾーンを把握する
1つ目は「ラーニングゾーンを把握する」です。
ラーニングゾーンは先程も触れましたが、成長・学びの領域で、同時に痛みも伴います。
例えば、英会話を上達させたい人は「英語を勉強している時」がラーニングゾーンになるでしょう。
成長を感じると同時に、分からない単語や表現にぶつかります。
この状況を最初から把握しておく必要があるんです。
ここがラーニングゾーンだと把握していなければ、パニックゾーンにいかずとも、辛くて辞めてしまうかもしれません。
辛いと感じている時は、コンフォートゾーンから抜け出している証拠なんです。



今はコンフォートゾーンから出ているから不快に感じているだけだ
このように考えましょう。
当たり前のことだと思えば、以前より不快さに囚われなくなりますよね。
②目標と目的を明確にする
2つ目は「目標と目的を明確にする」です。



コンフォートゾーンから出る理由は長期的なメリットがあるから
と説明しましたね。
なんのためにコンフォートゾーンを抜け出すのかを明確にしましょう。
目標は目的を達成するための指標のことです。
例えば、「こんな体を手に入れたい」という目的があった時、「毎朝15分散歩をする」「1日の食事と摂取カロリーを管理する」などが目標になります。
これが無いと、だんだん苦痛だけを大きく感じてきて続かなくなってしまいます。
コツは、苦しみがワクワクに変わるほど、苦しみを乗り越えた先の「楽しみ」を書き出すことです。
思い浮かべるだけでなく、書き出すことが重要です。
苦しみを超えられると思うまで書き出しましょう。
潜在欲求というものを知っていますか?
自分自身でも気が付いていないような欲求のことです。
例えば「痩せたい」という欲求があるとしましょう。
これは健在欲求と呼ばれます。
この奥には「かっこよく、かわいく見られたい」「健康でありたい」などの潜在欲求が潜んでいるんです。
目標を書き出す時には、これらの欲求を上手く使いましょう。
もう一度「痩せたい」を例に出すと、痩せることでどうなるかを考えていきます。
といった感じです。
こうすることで、苦しみは楽しみを手に入れるための条件となります。
書き出した紙は、目に入るところに貼っておくと効果的です。
③小さく継続的に実践する
3つ目は「小さく継続的に実践する」です。
1ヶ月のうち「1日だけ20時間使って勉強する」のと「1日15分ずつ勉強する」のとでは、どちらが効率的でしょうか?
おそらく後者でしょう。
私の友人は今筋トレを続けられていますが、最初は1日たった10回の腹筋から始まったそうです。
24時間のうち、たった30秒だけ筋トレに充てる。
「そんなもので意味あるの?」と思いそうですが、この小さな継続はコンフォートゾーンから抜け出すために最も良い方法でしょう。
たった10回でも普段挑戦しなかったことをやっている時点で、コンフォートゾーンから抜け出せているんです。
最初は「たったこれだけ?」と感じるようなことで大丈夫。
ですが、たったそれだけなんです。
必ずやりましょう。
そうやって、ラーニングゾーンを徐々にコンフォートゾーンに変えていくんです。
④負荷を大きくする
4つ目は「負荷を大きくする」です。
ラーニングゾーンがコンフォートゾーンに変わってくると、もちろん以前は不快に感じていたことが心地よさに変わってきます。
行動しないことが不快に感じてくるかもしれません。
小さな継続は大事ですが、同じことを繰り返していても意味がありません。
例えば、英単語を1日10個覚えると決めました。
1日10個、何週間も同じ単語だったら成長するでしょうか。
負荷を大きくする方法としては、量や時間を増やすのが一般的でしょう。
こうやって負荷をかけていく必要があるんです。
ですが、先ほども説明したように「パニックゾーン」の存在には気を使う必要があります。
量と時間を一気に増やす必要はありません。
負荷を大きくする時も、小さく継続することを第一に考えましょう。
まとめ
今回の内容をまとめます。
今感じている「心地よさ」は将来の人生を台無しにする可能性があります。
そこはコンフォートゾーンと呼ばれ、私たちはそこにい続けたがります。
なぜなら「無理もしない、苦しくもない居心地の良い空間」だからです。
その心地よさから、なぜ抜け出すのでしょうか?
理由は3つです。
- 将来の不快感を回避するため
- 長期的なメリットを手に入れるため
- 連鎖的な好循環を生み出すため
では、抜け出すためには具体的に何をすればいいのでしょうか。
ステップは4つです。
- ラーニングゾーンを把握する
- 目標と目的を明確にする
- 小さく継続的に実践する
- 負荷を大きくする
耳にタコができるかもしれませんが、パニックゾーンの存在は忘れてはいけません。
難しすぎると感じた時には、一旦後退する必要があります。
「コンフォートゾーンに戻ってはいけない」とは言っていません。
むしろ戻ることも重要なんです。
コンフォートゾーンを抜け出そうとするがあまり、気が付いた時にはパニックゾーンに直行していては本末転倒ですからね。
私は今日、あなたが何か少しでも難しいことに挑戦することを願っています。
30秒だけ本を読むとか、5回だけ腕立てをしてみるとか。
そうすれば必ず成長します。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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