私たちは、誰もが何かしら中毒に陥っています。
人生の無駄遣いをやめる方法は、これしかありません。

Hi しゃーろです。
中毒と言ったら薬物を思い浮かべるかもしれませんが、それだけではありません。
自分が中毒者だなんて認めたくないかもしれませんが、現代の私たちは日常のさまざまなものに対して中毒症状があります。
もちろん、この記事を書いた私も含めてです。
例えば、スマホ、パソコン、ゲーム、ショッピング、ファストフード、砂糖、コーヒー、ギャンブル、お酒、タバコ。
仕事もそうかもしれませんね。
「人生を変える9つのステップ」という記事で、人生に取り入れるべきことを紹介しましたが、人生をより良くするためには、必ずしも新しいことを取り入れ続ける必要はありません。
頭に浮かんだ「減らしたい、辞めたい」と思っている行動をそぎ落としていくことで、大きな成果を得ることもできるんです。


今回は「中毒から抜け出して、人生の無駄遣いをやめる方法」を4つのステップに分けて解説していきます。
結論からいうと「1ヶ月間、ハマっているドラッグを絶つこと」です。
目かっぴらいて、よく読んでください。
では、始めましょう。
中毒の正体


中毒の正体は、継続的かつ強迫的な過剰摂取であり、自分自身や他人に悪影響を与えているにもかかわらず、それに溺れ続けることです。
つまり、ある行動を繰り返し、それを減らすことも止めることもできないなら、あなたは中毒者です。
ですが、問題なのは「自分は本当の中毒者ではない」と頑なに認めないこと。



「いつでもやめられる」
「やめる理由がない」
「これやめてもなぁ」
なんて考えて、自分の行動を正当化することです。
簡単に言えば言い訳というものですね。
今から1ヶ月間「スマホ、パソコン、砂糖、ゲーム、お酒、タバコ」を完全にやめることは出来ますか?
ほとんどの人の答えは「無理」ですよね。
人が最も苦痛に感じることは辛いトレーニングをしている時ではありません。
何もできない時なんです。
中毒になる要因


ですが、なぜ人はやめることができないのか。
その仕組みを知りたくないですか?
要因は主に2つあります。
1つ目の要因「欲望・快楽」
1つ目の要因は「欲望・快楽」です。
私たちは全員欲望を持っています。
ある目的を果たすために、自分が選んだドラッグにハマっているんです。
私たちは皆、いい気分になりたい。
そのためにSNSで新しい何かを見つけたり、ビデオゲームをしたりします。
2つ目の要因「苦痛の回避」
2つ目の要因は「苦痛の回避」です。
苦痛が大好きな人は、なかなかいませんよね。
私たちは苦痛から逃れたい生き物なんです。
そうやって脳が作られていますから。
だからストレスを感じたら、悪い感情を良い感情に置き換えるために食べ物やタバコに手をつける。
孤独や退屈を感じたらショッピングやギャンブルに手を出す。
私は無力感や虚無感を感じて、現実逃避をするために何十時間もゲームをしたり、気を紛らわすために胃袋がいっぱいでも食べ物を口に入れたりすることがありました。
中毒の扉を開けるキーとなる物質


何もなしに中毒になったりはしません。
もちろん中毒の扉を開ける、キーとなる物質が存在します。
その物質とハマっていくサイクルについて、しっかりと理解しておくことが重要です。
ドーパミンについて
欲望を満たすにしろ、苦痛を回避するにしろ、これらの行動には「ドーパミン」という物質が深く関わっています。
ドーパミンは神経伝達物質で、やる気、渇望、意欲に関係しています。
ドーパミンが放出されると気分が高揚するんです。
ただ、ドーパミンの分泌量が多ければ多いほど、また分泌が早ければ早いほど中毒性が高くなります。
ドーパミン放出量の高い活動に耽るという戦略は、短期的には気分を高揚させるのに有効かもしれませんが、長期的には生活を悪化させる可能性があるということです。
生み出される負のサイクル
快楽と苦痛はブランコだと思いましょう。
快楽側に向かった時、その反動で苦痛がついてきます。
この苦痛は肉体的な苦痛というよりは、何かが抜け落ちて不安になる感覚でしょう。
そして、苦痛から抜け出すためにまた最初の欲望に向かい始めます。
これを繰り返すんです。
ただ、これだけでは終わりません。
新しい恋愛のワクワク感が薄れ、時間の経過とともに耐性がつき、新たな出会いやスリリングな関係を求める人がいるように、より強い刺激や快楽を求めることになります。
やがてまた快楽から得られるものが少なくなり、大きくブランコを漕ぎ始めます。
こうして欲望に負け、ブランコを漕ぎ続けるとどうなるでしょうか。
満足できず、一周回ってしまうでしょう。
ドーパミンの急上昇によって最高の気分になるかもしれませんが、耐性ができ、何も得られず、ただ「普通」を感じるためだけに回り続けます。
以前はいい気分になるためにやっていたことが、いつの間にか「ひどい気分にならないために必要なもの」に変わっているんです。
そしてそれをやめれば禁断症状に直面し、イライラしたり不安になったりします。
聞くだけで恐ろしいですが、私たちの多くがこのサイクルにハマっているんです。
中毒から抜け出す4つのステップ


では、どうすればこの悪循環から抜け出せるのでしょうか。
残念ながら



朝起きたら悪循環から抜け出せていました
なんてことはあり得ません。
解決策は、
「少なくとも1ヶ月間、ハマっているドラッグを断つこと」
それだけです。



2、3日はいけても1ヶ月は無理だ
と思いましたか?
ここからは、それを達成するための4つのステップを解説します。
- トリガーを特定する
- 環境を最適化する
- 代替行動を見つける
- 何か難しいことをやってみる
1つずつ見ていきましょう。
①トリガーを特定する
1つ目は「トリガーを特定する」です。
断薬1ヶ月前と断薬中は、自分の欲求を分析する必要があります。
何がその欲求を引き起こすのかを知り、その対処法をよく理解する必要があるんです。
重要な質問をいくつか自分に投げかけてみましょう。
- どう感じたか、何を考えていたか?
- 誰と一緒にいたか?
- 具体的に何を見たか?
- 欲望を感じた時、何をしていたか?
- それは何時だったか?
注意深く自分を観察すれば、あるあるのパターンが見つかります。
退屈になったり学校や仕事のことを考えたりするたびに、SNSを開いてスクロールしていたかもしれません。
あの人と一緒にいたり、あの店の前を通るたびに、お酒を飲みたくなったりタバコを吸いたくなったりしていたことに気づくかもしれません。
もしかしたら、夜ご飯を食べ終わった20時にソファーに寝そべっていたらPS5をやりたくなっていたかもしれません。
きっかけはなんであれ、それを意識しておかないと一生負のサイクルのままになります。
②環境を最適化する
2つ目は「環境を最適化する」です。
きっかけが何かを知ることができれば、そのトリガーを引かないために環境を変える準備ができますよね。
環境を変えるだけで、自然と自分の行動をコントロールできるようになるんです。
逆に、環境を変えないでドラッグを使い続けられる状況にいることは大問題になります。
薬物中毒者が治療を受けて断薬ができたのにもかかわらず、家に戻った後に再発する可能性が高いのは、薬物中毒になった環境と同じ状況下に戻る傾向があるからです。
周りにある全ての要因を排除することは難しいでしょう。
しかし、自分がコントロールできる程度に最適化することは最低条件になります。
壁を作ることも効果的です。
例えば、スマホ依存症に陥っていて毎回一息つく度に画面を確認してしまうなら、箱の中にでもしまってしまう。
いちいち移動しないと確認できないように、別の部屋に置いておくのも良いですよね。
あとはスマホの制限機能を知っていますか?
私はついこの間、インスタグラムの使用制限時間を10分に設定しました。
不安になっている時は何時間もショート動画を見続けていましたが、今は友達のストーリーを一瞬確認する程度になりました。
もはや1日10分すら使っていません。
iPhoneの場合ですが、スマホの設定から「スクリーンタイム、アプリ使用時間の制限」に進むと設定できるので試してみてください。
③代替行動を見つける
3つ目は「代替行動を見つける」です。
先程、



俺たちはある目的を果たすために、自分の選んだドラッグにハマっている
と言いましたが、覚えていますか?
ただやめるだけでは「満たされない」という欲求が生じて、空虚感が残ります。
なので、似たような目的を満たす代替案が必要になるんです。
あなたのドラッグは何を提供していましたか?
目的はなんであれ、似たような目的を満たすことができるリストを作成しましょう。
ただ、スマホ依存から抜け出すために、ギャンブルに手を出すようなことは避けなければいけません
馬鹿馬鹿しいと思うかもしれませんが、うっかりさんはこうなってしまう可能性があります。
その代替案が自分にとってプラスになるかどうか、よく考えましょう。
ちなみにですが、代替案は大抵ドラッグより刺激的なことはないので、頭に入れておいてください。
④何か難しいことをやってみる
4つ目は「何か難しいことをやってみる」です。
中毒症状に取って代わるものは、ある程度負荷がかかるものでないといけません。
快楽と苦痛のブランコを覚えていますか?
あの構造は、逆ももちろん作動します。
何か難しいことをやり遂げた時、苦痛を乗り越えた時、待っているものはなんでしょうか。
世界的な俳優として知られるウィル・スミスは、
神は最高のものを恐怖の後ろに置いておく
by ウィル・スミス
と述べています。
「不老不死の薬を作る」
そんな難しいことはやらなくていいんです。
いつもはネットフリックスを見ていた時間に、散歩に出かけるだけで達成感があるでしょう。
正直、やり始める瞬間は楽しくありません。
一見簡単なことでも、ずっと難しく感じるでしょう。
ですが、意図的に難しいことに取り組むことで、長期的な満足感を得ることができるんです。
それはまた中毒症状と同じように繰り返し、今度は好循環に生まれ変わります。
以上が「少なくとも1ヶ月間、ハマっているドラッグを絶つ」ための4つのステップです。
補足
これらを実行することで、普段は当たり前だと思っていた日常的な行動が、再び快感に変わるでしょう。
以前は退屈だと思っていたり、興奮を感じなかったりしたことに喜びを感じることができます。
ですが、その前には何度も言いますが、苦痛を感じる必要があります。
快楽に溺れすぎたツケだと思って、潔く受け入れましょう。
ちなみに、もしあなたがお酒やタバコ、コーヒーなどの物理的な中毒症状に陥っているなら、これらを実践する前にまずはお医者さんに相談してください。



この方法を実行できても、もう一生快感を得られないのはきつい
とあなたは思うかもしれません。
お酒やタバコ、もちろん薬物にはもう手を出さない方がいいですが、SNSやゲームは適度にコントロールすることができるはずです。
「全く楽しんではいけない」と言っているわけではないんです。
ですが、辞めたいと思っているのに日常的にやってしまっている行動。
ドーパミンを急上昇させるような行動には気を使わなければいけません。
まとめ
今回の内容をまとめます。
私たちは日常のさまざまなものに対して中毒症状があります。
「減らしたい、辞めたい」と思っている行動をそぎ落としていくことで、人生の無駄使いを減らすことができるんです。
中毒から抜け出す方法。
それは「1ヶ月間、ハマっているドラッグを断つこと」です。
それを実行するために4つのステップがあります。
- トリガーを特定する
- 環境を最適化する
- 代替行動を見つける
- 何か難しいことをやってみる
自分がハマっているドラッグにとって変わるものは、自分にしか分かりません。
自分をよく観察しましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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