あなたは、一番食べたいものを最後まで取っておくタイプですか?
もしあなたがそのタイプなら、良い知らせがあります。

Hi しゃーろです。
あなたは勉強とゲームが目の前にあったとき、どちらを先に選ぶでしょうか?
大事な試験が明日に迫っている時は、勉強を選ぶかもしれません。
ですが、もし片方がお金の勉強など「必ずしもやらなくていい勉強」だったらどうでしょうか?
あなたはゲームを選ぶかもしれません。
この1つの選択によって、人生は大きく左右されます。
今回は「美味いものは最後まで取っておく?成功者と凡人を分けるたった1つの要素」というテーマで話していきます。
健康、お金、仕事、人間関係。
たった1つの要素が成功者と凡人を分けるんです。
この記事を読めば、成功するために必須な能力とその能力の鍛え方が分かるでしょう。
目かっぴらいて、よく読んでください。
では、始めましょう。
スタンフォード大学のマシュマロ実験


冒頭でも触れましたが、あなたは楽しみを後に取っておくタイプでしょうか?
ウォルター・ミッシェルという心理学者が行った有名な実験があります。
「スタンフォード大学のマシュマロ実験」と呼ばれるものです。
心理学者は4歳の子どもを部屋に招き入れ、こう言います。
「ここにマシュマロを置いておくよ。15分後に私が戻ってきたとき、このマシュマロがまだあったら、もう1つマシュマロをあげるからね。」
その後、心理学者は立ち去り、子どもの様子を観察します。
するとどうなったのでしょうか?
多くの子どもたちは、マシュマロを食べてしまったんです。
心理学者が立ち去ってすぐに食べてしまう子もいれば、2、3分後に食べる子もいました。
はたまた、14分半のところで食べてしまう子も。
ですが、数人はマシュマロをじっと見たり、歩きまわったり、自分の服であそんだりして我慢したんです。
結果、15分後に2つのマシュマロを食べることができました。
実験はその後も続き、十数年後に子どもたちを追跡調査したところ、面白いことがわかったんです。
すぐに誘惑に負けず、15分間待つことができた子どもたちは、成績が良く、健康で人間関係も良好。
将来の計画もあり、幸せな暮らしをしていたんです。
一方で、誘惑に耐えられずマシュマロを食べてしまった子どもたちは、成績が悪い子がほとんどでした。
ですが、これは理にかなっていますよね。
給料が入った瞬間に欲しいものを買うのではなく、目先の欲望や贅沢を我慢して収入の一部を貯金に回すことができれば、チリでもいずれ山となっていくように。
怠惰で不健康な生活に甘えるのではなく、体を気遣い、規則正しく生活することで健康的になるように。
スマホやゲームと合体するのではなく、真面目に勉強し、本を読めば将来の選択肢も増えるでしょう。
我慢できるかどうかは遺伝?


ですが、あなたはこう思うかもしれません。



子どもたちの実験だから、我慢できるかどうかは生まれつきの才能や遺伝子が関係しているんじゃないか?
しかし、これは環境によって形成されるんです。
例えば、あなたが「勉強をしたらご褒美をあげるね」と言われて、何ももらえない経験を何回も繰り返したとしたらどうでしょうか?
マシュマロの実験では待つことができませんよね。
しかし、「勉強をしたらご褒美をあげるね」と言われて、毎回ご褒美がキッチリ頂けたらどうでしょう?
15分間待って、マシュマロを2つ食べることができるはずです。
つまり、私たちは環境をつくり「楽しみを後に取っておく」という訓練をすれば、その能力を向上させることができるんです。
ですが、ほとんどの人にとって、これはとてつもなく難しく感じます。
例えば、
「ソファでお菓子を食べながらInstagramを見たりゲームをしたりする」
「本を読んで勉強し、新しいことを始めてみる」
という選択肢があった時、99%は前者に転がりますよね。
私たちはすぐに「楽しみや快楽」が得られるものを求めるようにできています。
「ワンタップで瞬時に確実に楽しさを得られるもの」と「数ヶ月、あるいは数年経ったら楽しさを得られるかもしれないもの」だと、ワクワク度合いは天と地の差ですよね。
では、どうすれば「楽しみを後に取っておく」能力を鍛えることができるのでしょうか?
ここからは、その方法を解説していきます。
楽しみを後に取っておく能力の鍛え方


楽しみを後に取っておくため能力を鍛える方法は、「制約と誓約を課す」というものです。
どこかで聞いたことがありますか?笑
HUNTER×HUNTERのように「ルールを決め、誓いをたてる」のです。
ここでの「制約と誓約」をもっと噛み砕いて見てみましょう。
制約
制約というのはルールのことです。
ルールをさらに細かく分けて「条件と制限」にします。
条件というのは「楽しみの前に必要なもの」
制限というのは「楽しむことができる時間や頻度」
例えば、アニメを夢中になって全話一気に見るのではなく、「To Doリストを終わらせてから見る」という条件をつけます。
また、「1日1話まで、1週間に5話まで」という制限をつけます。
これで制約が完成です。
誓約
次に誓約をたてます。
誓約というのは固く誓うことです。
あなたが求めている「楽しみ」がありますよね。
その楽しみは「先ほどの条件を破ったら、今後絶対に手に入らない」という誓約をたてます。
自分で誓約書を作ってサインしておきましょう。
それを壁に貼り付けて、いつでも目に入るようにしておくと効果的です。
「制約を守ることで楽しみが手に入る」という環境をつくることで、その楽しみに対して脳内でドーパミンが放出されます。
ドーパミンが放出されることで、行動を起こすことができるんです。
以下の記事でドーパミンについて詳しく解説しているので、興味があれば見てみてください。


「楽しさのサイズは変わらない」の落とし穴


あなたは「楽しさのサイズは後でも先でも変わらない」という話を聞いたことがありますか?
中間試験を控えている学生を対象とした実験があります。
「試験前にスパに行くか」、「試験後にスパに行くか」を選んでもらい、楽しさを採点してもらう
というものです。
大半の人は、「試験後にスパに行った方が楽しめる」と思いますよね。
ですが、結果的に楽しさのレベルには差がないことがわかりました。
楽しさは後でも先でも変わらないということです。
ですが、これを聞いて勘違いする人がいます。



それなら、楽しみはとっておいても仕方ないから今楽しまなきゃ
と。
仕事ばかりで好きなことが全くできていない。
そんな人には良いかもしれません。
仕事は後回しにしても、やらなければいけないものですからね。
ですが、人生をより良くしていくために必要なことは、勉強や本を読むなどの「緊急ではないが重要なこと」になります。
これらを後回しにするとどうなるのでしょうか?
「必ずやらなくてはいけないもの」ではないので、結局やりませんよね。
私たちは最初に楽しいことを取り入れると、それよりも楽しくない退屈なことはさらに難しく感じるんです。
「楽しさを後に取っておく」ということは、状況によって使い分ける必要があります。
まとめ
今回の内容をまとめます。
私たちは、日々勉強をしたり本を読んだりすることが難しく感じます。
それは「楽しみを後に取っておく」という能力が欠け、即効性の高い楽しみを取り続けているからです。
ですが、「楽しみを後に取っておく能力」を鍛えることができれば、貯金をしたり健康的になることができるでしょう。
では、具体的にどうすればいいのでしょうか?
今回は「制約と誓約を課す」という方法を紹介しました。
制約というのはルールのことで、条件や制限を設けること。
誓約というのは、条件を破ったら報酬を得られないと誓いをたてること。
マシュマロ実験のように、報酬を約束し、達成したら確実に与える。
この場合は、自分が実験者であり、被験者でもありますよね。
つまり、やりきれば必ず報酬がもらえるということです。
周りの人は変えられなくても自分は変えられます。
環境は変えられます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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