私たちは大抵怠け者です。
実は、この怠惰な心理を上手く利用する方法があるんです。

Hi しゃーろです。
怠け癖があることは自然なことで、特別悪いことではありません。
しかし、現代はSNSなどが普及して、悪い習慣に長い時間呑まれてしまうことも少なくないですよね。
ストレスが溜まっていたり疲れていたりするとき、努力が必要なことをしようという熱意は湧きません。
怠惰な日には、手っ取り早くて簡単なことに真っ先に手をつけて時間を潰します。
これが私たちのデフォルトの行動です。
テクノロジーの世界では、デフォルトとは「あらかじめ設定されている標準の状態」を意味します。
例えば、新しいスマホを買ったとき、着信音や壁紙が元々決まったものに設定されていますよね。
それを変更しない限りはデフォルトのままになります。
私たちの習慣も同じようなものなんです。
今回は「怠惰な心理を上手く利用した”20秒ルール”」というテーマで話していきます。
この記事を読めば、今難しく感じていることを習慣化するためのヒントが得られるはずです。
目かっぴらいて、よく読んでください。
では、始めましょう。
人間が持つデフォルトの行動


先ほどデフォルトの話をしましたが、私たちは自分にとって標準的な特定の行動を持っています。
それがデフォルトとなり、半自動的にそれらを実行する傾向にあるんです。
それは、読書や新しいスキルの習得といった、ポジティブなものかもしれません。
はたまた、SNSをスクロールしたりタバコを吸ったりと、ネガティブなものかもしれません。
スマホのデフォルトの設定を変えることができるように、私たちは自分自身の行動も調整することができます。
元々の習慣をデフォルトとして全て受け入れるのではなく、自分の役に立っていない行動を見直す必要があるんです。
SNSのスクロールといった悪い習慣は簡単なのに、読書などの良い習慣は難しい。
TikTokなんかは開いた数秒後に面白いコンテンツが始まりますが、読書は読む本を探すところから始まります。
そう考えると読書は怠惰に感じますよね。
だから手がつきにくい。
では、この怠惰な状況を逆にできればどうでしょうか?
良い方向に進みそうですよね。
人生を変える”20秒ルール”とは?


では、さっそく怠惰な心理を利用した「20秒ルール」について見ていきましょう。
20秒ルールというのは、
- 良い習慣に取り掛かるために要する時間を20秒短縮する
- 悪い習慣に取り掛かるために要する時間を20秒延長する
というものです。
例えば、あなたにこんな癖があるとしましょう。
英語の勉強がしたいと思っているが、仕事から帰ってきたらいつもテレビを見る癖がある。
英語の単語帳やノートは引き出しの中に閉まっていて、取り出すのもページを開くのも面倒くさい。
ここで20秒ルールを使ってみましょう。
この場合だと、
たったこれだけです。
ただ、この20秒ほどの手間がなくなるだけで、圧倒的に取り掛かりやすくなります。
また、悪習慣だと感じているテレビでも同じようなことができます。
そうすれば、テレビを見るために20秒くらい手間がかかりますよね。
やるべきことに要する時間を20秒短縮して簡単にする。
やりたくないけどやってしまっている行動に要する時間を20秒延長して難しくする。
これをするだけで元々の悪習慣を壊すことができるんです。
他にも色々な行動に当てはめることができます。
もちろん、この20秒という数字は単なる提案であり、絶対的な数値ではありません。
20秒未満でも効果がある場合もありますが、20秒より多くしないと効果が薄い場合もあります。
大切なのは、やるべきことに対するハードルを低くし、本来避けるべきことに対するハードルを高くすることです。
「やりたいこと」すらできない理由


基本的に、どんな行動においても一番難しいことは「始めること」です。
その活動を始めるために必要なエネルギーが多ければ多いほど、特に疲れている日には始められなくなります。
テレビを見るためにエネルギーは必要ありませんよね。
リモコンを手に取って、ソファに飛び乗れば準備完了です。
何の努力も必要ありません。
しかし、体づくりのためにジムに行くとなるとどうでしょうか?
ちょっとエネルギーがないと難しいですよね。
ですが、よく考えてみれば、トレッドミルで運動をしたりダンベルを持ち上げたりすることは、それほど難しいことではありません。
ソファに飛び乗るほど簡単ではありませんが、活動自体はそれほど過酷なものではありませんよね。
その活動を始めるために、多くのステップを踏まなければならない。
カバンを用意して、着替えて、靴を履いて、車などでジムに向かう…
実際はその多くのステップに対して憂鬱になっているんです。
もしこれらのステップを省いたり簡単にしたりすることができれば、必要なエネルギーが少なくなるので、活動することはずっと楽になりますよね。
他のほとんどの活動にも言えることですが、結局のところ、ほとんどの活動はそれほど難しいものではなく、始めるまでに少し努力が必要なだけなんです。
いったん始めてしまえば、気づいたら時間が経っていたなんてことはよくありますよね。
嫌だと思っていることでも、始めるまでのハードルを下げる少しの工夫をすることで、圧倒的に取り掛かりやすくなるんです。
逆に、楽しいと思っていることでも始めるまでに多くのステップがあると、代わりに「もっと楽なこと」をやり始める可能性が高くなります。
例えば、サイクリングをするのが好きだとしましょう。
川沿いを走ったりすると、ストレス解消になったり自然に癒されたりしますよね。
しかし、サイクリングに行くために自転車を倉庫から取り出さなければいけないとなったらどうでしょうか?
もしそれに要する時間がたった3分だったとしても、やりたいことをするのに躊躇うことがあるかもしれません。
根本的に人間は、やりたいことや今自分に必要なことではなく、ただ簡単で便利なことをしたい怠惰な生き物なんです。
20秒ルールの適用例


では、20秒ルールをどのように適用できるでしょうか。
もし、ジムに通って運動をしたいなら、まずジムが近くにあるかが重要ですよね。
できれば通勤や通学途中にあるのが好ましいです。
そうすれば、通勤通学前や帰宅途中で流れるようにジムに寄ることができますからね。
ジムが電車で1時間のところにあったら、1週間後には完全にサボってしまう可能性が高くなります。
他にも持ち物を予めまとめておくとか、パジャマではなく運動着を着て寝るとか。
健康的な食事をしたいなら、家から不健康な食べ物を無くしてしまえばいいんです。
わざわざカップラーメンやポテチを買いに行くより、家で米を炊いたほうが簡単な状況を作りましょう。
もしそれでもジャンクフードをわざわざ買いに行ってしまうようなタイプの人は、健康的な食事を前もって準備しておくことをおすすめします。
米もその時に食べる分だけでなく、余分に炊いて冷凍しておけば、温めるだけで後日食べることができます。
どうしてもスマホを触ってしまう…


もう1つ、私たちが抱えるよくある問題は「スマホを意図せず使ってしまう」ということです。
大体は私たちの手の届く範囲にスマホがあり、いつでも使い始めることができます。
たとえ使う理由が明確でなくても、退屈から逃れるために無意識に手に取ってしまうんです。
そして、通知が来ていないか確認したりSNSやゲームアプリを開いてしまう。
便利すぎるが故に、スマホは常に私たちの集中力を奪っています。
そうならないためには、スマホを別の部屋や見えない場所、手の届かない場所に置くなどしてバリアを作る必要があるんです。
これをやってみると、今ほど頻繁にスマホを開く必要がないことに気づくでしょう。
仕事でスマホやパソコンを使う必要がある人もいるかもしれません。
その場合は仕事用と遊び用に分けたり、アプリを制限、削除したりするとアクセスしにくくなります。
仕事用と遊び用に分けることで、仕事の時は仕事に集中することができ、リラックスする時は仕事のことを考えることが少なくなります。
中途半端だとリラックスしていても疲れますからね。
SNSもログイン情報を残さずにいちいちIDとパスワードを打ち込む設定にしたら、今より利用する頻度も減るでしょう。
これらはほんの一例にすぎません。
自分の状況に当てはめて、どこを改善できるか考えてみる必要があります。
20秒ルールが常に機能するわけではありませんが、行動1つ1つをより意図的にすることができるはずです。
時にはどうしてもテレビが見たい日もありますよね。
その時はリモコンの電池を入れてテレビのコンセントを繋げるでしょう。
自転車を倉庫から取り出すのが全く苦にならない日があるように。
重要なことは、人間は怠惰だということを自覚して、デフォルトの行動をコントロールできるようになることです。
まとめ
今回の内容をまとめます。
私たちは大抵怠け者で、悪い習慣に長い時間呑まれてしまうことも少なくありません。
そこで、今回は「20秒ルール」というものを紹介しました。
20秒ルールというのは、
- 良い習慣に取り掛かるために要する時間を20秒短縮する
- 悪い習慣に取り掛かるために要する時間を20秒延長する
というものでしたね。
何においても、難しいことはその活動自体ではなく、始めることなんです。
自分が本当にやりたいことへのステップを簡単にし、本当はやりたくないけどやってしまっていることへのステップを少しだけ難しくする。
そうすることで、今よりも自分自身の行動をコントロールできるようになるはずです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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