目的を持つことは良いことです。
あんな風になりたい。こんな風になりたい。
しかし、時には目的を持つことによって、達成から遠ざかってしまうこともあります。

Hi しゃーろです。
皆さんは目的を持っていますか?
年始に掲げたことを覚えているでしょうか?
何か達成したいことがある時、私たちはそれを夢や目的として掲げますよね。
上手くいったこともあれば、上手くいかずに挫折したこともあるでしょう。
今回は「目的を持たない方が成功する理由」というテーマで話していきます。
結論としては「目的ではなく目標、その過程に集中しましょう」ということです。
「目的?目標?何が違うの?」と思った人もいるかもしれませんが、このあと解説していきます。
目かっぴらいて、よく読んでください。
では、始めましょう。
「目的」と「目標」の違い


まずは、目的と目標の違いを明確にしていきましょう。
年始になると、大抵私たちは今年の目標を立てますよね。
しかし、それは目標ではなく目的の場合が多いです。
目的とは「目指すべき到達点のこと」に対し、目標とは「目的を達成するための指標」を意味します。
大きな岩を目的とするなら、それを砕いた小さな石が目標です。
大きな岩を持って運ぶのは無理ですが、小さな石を繰り返し運んで大きくすることは可能ですよね。
例えば、年始に
「今年は日常英会話を習得する」
と決めたとしましょう。
これは、実際には目標ではなく目的となります。
では、この場合の目標とはなんでしょうか?
挙げるとすれば、例えば
・1日10単語覚える
・1日30分英語を聞く
・週3回オンライン英会話をする
などが考えられます。
目指すべき到達点である目的「日常英会話を習得する」に対し、目的を達成するために何をするかを明確にしたものが目標となります。
目標があり、目標に集中していれば、必然的に目的を達成する可能性が高くなるんです。
しかし、目的が無駄なものであるというわけではありません。
目的がなければ、そもそも目標が立てられませんからね。
「目的」にのみ集中すると…


ただ、私たちの多くは目的にのみ集中している可能性が高いです。
目的とは、今すぐに達成できない大きなものでしたよね。
それにのみ集中していると、普段ジョギングすらしない人がウルトラマラソンをいきなり走るような状態です。
ゴールが見えず、不安と恐怖が常に付き纏いながら行動している、そんな状態ですね。
分かりやすい例として、ダイエットをもとに考えてみましょう。
「健康でいたいから、今から15kg痩せる」
という目的があるとします。
3ヶ月、とにかく頑張って5kg痩せたとしましょう。
側から見たらすごいですよね。
しかし、本人からすると、余分なものがあと10kgくっついているわけです。
あと3ヶ月頑張って+5kg痩せたとしても、まだ目的は達成していません。



こんなに頑張ったのに…
さらにあと5kg痩せれば目的達成ですが、今までの過程で合計10kg痩せようが関係ないんです。
「15kg痩せる」という目的を達成するまでは、その人にとって、それまでの過程は対して意味を持ちません。
果てしない道の先にあるゴールしか見えていませんからね。
そこでどうなるでしょうか?
挫折感や惨めさに傷つけられ、諦めてしまうんです。
目的が大きければ大きいほど、こういった感情が長引き、諦めてしまう可能性が高くなります。
しかし、「3ヶ月で5kg痩せる」という目標にのみ集中していた場合はどうでしょうか?
おそらく、10kg痩せたらそのまま15kgまで続けられる可能性が高いでしょう。
このように目的ではなく、目標に集中した場合、自然と目的を達成する可能性が高くなるわけです。
「目的」を達成するための「目標」の立て方


では、最終的な目的を達成するための目標をどのように立てればいいのでしょうか?
人それぞれ達成したいことや日々の生活が異なるので、基本的には自分だけの目標を作らなければいけません。
しかし、誰もが行うべき3つのステップがあるので紹介します。
- 方向性を決める
- 自問自答をし、目的を達成する方法を模索する
- 考えた方法を実践し、再調整する
この3つのステップになります。
①方向性を決める
先ほどの英会話を例に考えてみましょう。
彼を佐藤さんとしましょう。


佐藤さんは、日常英会話を習得したいと思っています。
日常英会話と言っても漠然としているので、英検準一級レベルとしましょう。
私は英検三級しか持っていないので、見当違いだったらすみません笑
ステップ1の「方向性を決める」は、「英検準一級レベルの英語力を身につける」になります。
②自問自答をし、目的を達成する方法を模索する
では、ステップ2。
「自問自答して、目的を達成する方法を模索する」



「どうすれば英語力を身につけられるか?」
彼は、「とにかく毎日英語を話す」というシンプルな方法を思いつきました。
これが、佐藤さんの新しい目標となります。
佐藤さんはこの目標を1日の中に組み込んでみましたが、新たな問題にぶち当たりました。



「今日全然やる気出ない…」
全く何もやりたくない、そんな日が皆さんにもありますよね。
では、どうすれば良いのでしょうか?
③考えた方法を実践し、再調整する
また自問自答をして、目的を達成するための方法を模索します。
彼は、英語を勉強する時間帯を変えてみることにしました。
午後は疲れが溜まっているため、朝起きてから取り組むようにしたんです。
しかし、なかなか上手くはいきません。
そこで、今度は勉強する環境を変えてみることにしました。
予め勉強道具を用意しておき、英語を勉強するためだけの部屋を作るようにしたんです。
ただ、ここでもやる気が起きない時があります。
もっと自然に英語を学ぶ方法はないだろうか?
佐藤さんは思いつきました。



「そうだ、外国人の友達を作ろう」
彼はやる気に左右されず、自然と英語力をつけていき、ついに英検準一級レベルの英語力を身につけることができました。
めでたし。めでたし。
【補足】定期的に進捗を見直す
彼の目的は「日常英会話を習得する」でしたが、目標に集中することで、大きな負担を感じることがありませんでした。
「日常英会話が全然できるようにならない…」と負担をかけるのではなく、小さな目標に集中する。
そうすることで、大きな挫折感を味わうことなく、やがては目的地に辿り着けるんです。
また、週に1回程度、自分の進捗を見直しましょう。
上手くいかなければいかないほど、あなたの考え出した方法は改善を繰り返し、より洗練されていきます。
他の人には上手くいく方法でも、佐藤さんには上手くいかないかもしれません。
また、その逆も然り。
あなたの目的を自然と達成するための、日々の集中する目標を作りましょう。
まとめ
今回の内容をまとめます。
私たちの多くは「これを達成したい」という目的を持っています。
しかし、その目的を持つことによって、達成から遠ざかってしまっている可能性もあるんです。
目的を持つことは悪いことではありません。
しかし、目的しか持っていない場合、結局挫折して諦めてしまうかもしれません。
大きな岩はそのままでは運ぶことが難しいですからね。
そこで、岩を砕いて運んでみる。
そうすれば自然と運んだ石は大きくなっていきます。
それが、私たちが本来集中するべき「目標」というものです。
最終的な目的を達成するための指標、それが目標でしたね。
では、このような目標を立てるためにはどうすればいいのでしょうか?
ステップは3つです。
- 方向性を決める
- 自問自答をし、目的を達成する方法を模索する
- 考えた方法を実践し、再調整する
大きな目的に足をすくませるのではなく、日々の小さな目標に集中しましょう。
振り返った時、あなたの踏みしめた足跡は必ず残っています。
そして、気がついた時、目の前が目的地になっているはずです。
あなたが今日この記事を読んだことで、大きな岩を砕いて、小さな石を1つ運ぶきっかけになったら嬉しいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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